「SFマガジン」に式貴士の名前が!
「SFマガジン」2008年5月号(3月25日発売)に、光文社文庫『怪奇小説コレクション カンタン刑』の書評が掲載されていたことを、石川誠壱さんから教えていただきました。書評コーナー「SFブックスコープ」の風野春樹さん担当分のところで取り上げられています(122頁)。
7作品をまとめて紹介するスタイルなので、文章自体は短めですが、「SFマガジン」の書評で取り上げられたということが、とても意外で嬉しいことでした。「えげつなさとロマンティズムを兼ね備えた式作品は、ホラーが市民権を得た今こそ先駆者として評価されるべきだろう」と書かれています。
往年の式ファンは、長いあとがき等でご存知だと思いますが、式貴士が現役で書いていた頃、いわゆるSF文壇的なところでは、ほとんど注目されなかったそうです。当時の日本SFではマイノリティだったエロ、グロ、ナンセンスの作風、著者自身が多人数との人付き合いを嫌ったためSF関係者と交流がほとんどなかった、等々、色々理由はあったようですが……。特に、「SFマガジン」とは、生前(そして、おそらくその後も)全く接点がなかったと思います。
ひょっとしたら、今回の書評で初めて、「SFマガジン」に「式貴士」の活字が載ったという可能性も大きいんじゃないでしょうか(『鉄輪の舞』発売時に、書評が掲載されているかもしれませんが)。そう考えると、とても感慨深いものがあります。
※4月6日追記。石川誠壱さんからコメントで指摘いただきましたが、「SFマガジン」で連載された、日下三蔵氏のコラム「日本SF全集 第3期」(2005年10月号)で取り上げられていることをすっかり忘れていました。上のくだりは間違いです。失礼いたしました。
それにしても、文庫で3つも書評が掲載されるとは驚きです。「週刊大衆」「SPA!」「SFマガジン」と雑誌のジャンルがバラバラなのも式貴士らしい気がします。本当に有り難い限りです。今の読書界に、式貴士がある程度受け入れられた証拠ではないかと思っています。
●風野春樹さんのサイト「新・サイコドクターあばれ旅」(下記サイトでの更新は終了)
http://homepage3.nifty.com/kazano/
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S-Fマガジン 2008年 05月号 [雑誌] 販売元:早川書房 |
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