昨日の記事で、式貴士単独の著作が出るのは久しぶりと書きましたが、アンソロジーには割と収録されてきています。没後に刊行されたものをまとめてみました。
●1991年
『歴史ショートショート劇場』(新人物往来社・編、新人物往来社)
式貴士「四話のトキ」収録
●1997年
『宇宙塵傑作選 日本SFの軌跡』(柴野拓美・編、出版芸術社)
間羊太郎「空が泣いた日」(【宇宙塵】51号)収録
●1999年
『現代ホラー傑作選第7集 愛の怪談』(高橋克彦・編、角川ホラー文庫)
式貴士「われても末に」収録
『乱歩の幻影』(日下三蔵・編、ちくま文庫)
蘭光生「乱歩を読みすぎた男」収録
●2000年
『猟奇文学館1 監禁淫楽』(七北数人・編、ちくま文庫)
式貴士「おれの人形」収録
●2001年
『異形アンソロジー タロットボックス3 吊された男』(井上雅彦・編、角川ホラー文庫)
式貴士「首吊り三味線」収録
●2002年
『贈る言葉Wonder』(瀬名秀明編、光文社)※2006年、光文社文庫入り
式貴士「窓鴉」収録
間羊太郎、蘭光生のものも含めると、そんなに間を空けずにアンソロジーに採録されてきていることが分かります。アンソロジー中、変わり種の一品として選ぶには、式作品がピッタリだったんじゃないでしょうか。瀬名秀明さんのように、式貴士のファンだからという理由で収録したケースも多いと思います。
昨年刊行された『日本SF全集・総解説』(日下三蔵・著、早川書房)のあとがきで予告されていましたが、この書籍に連動させた、日本SF作家の代表的傑作集『日本SF全集』(全6巻)が出るそうです。このアンソロジーにも、式貴士の短篇が採録されると思います。『日本SF全集・総解説』は、架空の全集を作るというコンセプトで国内の代表的SF作家の作品を紹介するブックガイドです。この中に式貴士のコーナーもありますので、未読の方にはお勧めします。コンパクトに著者の略歴と作品の紹介がしてあって、式貴士の知識を得るには最適のテキストだと思いますよ。